The Low of Proximityのメモ †
ポール・ヴィリリオ(Paul Virilio) 著
(Open Sky,
Verso Books (1997),
ISBN13:978-1859841815,
pp. 49-57.所収)
- p. 49.
- 「万物の舵をあやつるは電光。」*1(Everything is ruled by lightning.)(ヘラクレイトス)
- p. 50.
- 人間の環境、人類の“外因的な”環境を分割し発展させることをかつて私たちに許した(鉄道、ケーブル、高圧線、高速道路網などによる)機械的な近接性の法則は、電磁気的な近接性の法則に取って代わられている。私たちは身体への目前に迫っている侵入、“内因的な”環境の支配を目撃するであろう。
- p. 51.
- 近接の法則、あるいは最小の努力、最小の動きの法則における変異。機械、瞬間的コミュニケーションの器具を人間の身体の中に導入するとところまで動きの範囲を減らし、除去することは、新しい技術的環境、ポスト工業の“技術圏”についてすごい問題を提示する。
- 実際、ある距離をおくことは、この距離を作り上げる隔たりについての問題のあるまさしく本質を提示する。幾何学的展開、そして地球物理学的環境のコントロールに関する空間タイプの隔たり(ネガティブな記号)。物理的環境のコントロール、そしてコミュニケーション・ツールの考案に関する時間タイプの隔たり(ポジティブな記号)。および、新しい遠隔通信装置の結果での微物理的環境のコントロールに関する光タイプの隔たり(ニュートラルな記号)、第三の究極の隔たり(インターフェイス)。
- p. 55.
- 双方向性を生じさせる電磁波からなる対地速度(absolute speed)の隔たり(第三のニュートラルな記号-光タイプの隔たり)の優位性でもっで、そしてそのため空間(ネガティブな記号)と時間(ポジティブな記号)の隔たりの突然の関係でもって、すべての構築術の概念的基礎は文字通り崩壊している。